「人の執念を見た」に集約されるのかな…。
どこまで意図的かわからないけど
ネルガル(と言うか旧ナデシコ関係者)を利用しての、
テンカワ・アキトの復讐劇。
エンディングで彼は行ってしまったけれど、
目覚めた姫は変わらぬさまで、
成長した妖精も大切な人だからと言い切った。
だから、
どれだけの時間を要するのかはわからないけど、
おそらく3人は再会するし、
ラピス・ラズリと、
ひょっとするとマキビ・ハリまでを含めたメンバーは
共に過ごす未来を得られるんじゃないか。
一人の人間のシリアスな話を軸に据えながら、
その見せ方は他の人間を通し、
視聴者の目となった彼女の想いも同時に伝える。
TVシリーズで見せていたノリは忘れず、
されどそのバランスは明らかにTVシリーズとは異なるもので。
TVシリーズの続編でありながら対となる存在。
文句なしに面白い。
佐藤竜雄監督の執念、とも言えるのかな。