疑問を振り払いながら戦火を駆けるナデシコ。
戦いで埋め尽くされ「先」が見えない日々。
では、「過去」は?
本人も欲している記憶のお話。
姫設定はさておき、
うっすらそうであろうと視聴者はわかっていた事実が
現実としてルリの前に明かされる。
が。
何よりも大事だったのは何度も夢に出た水の音であり、
その確かさは自身のショッキングな過去を
振り切るのには十分であった。
(遺伝子操作とは別の部分で)
聡明な彼女は、「今」を選ぶ。
ごく短いモノローグひとつで
ルリがバカばっかのナデシコに戻った顛末を伝えた潔さよ。
泣ける。
レストランでの
「この国は何かの真似ばかり」は
オリジナルでないことを重ねさせるという
かなりのキツさだよなぁ…。