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アニメを観て、感想を書きます。

少女☆歌劇レヴュースタァライト 第10話「されど舞台はつづく」

滅茶苦茶面白かった!

 

Aパートでメイン9人に(まひるを除いて)設定された、

2人ずつの関係性と

彼女たちの現在のオーディションへのスタンスを描写。

 

前回のじゅんじゅんを受けてばななにヘッセの言葉を紡がせ、

双葉と香子は平常運転で、

真矢とクロちゃんは入学時からここまでの競い合いを経ての

 (後に鍵となる能力的な優劣を含め)認め合い。

まひるはいい感じに振られ役を演じて華恋とひかりをデートに送り出す…。

幼き約束を再確認した二人が

いつの間にか観衆に囲まれていたという

(公衆の前であんなことやってりゃ観られるわな)

その観衆を幼き二人で描写したのは憎いぜ…。

 

Bパートでは勝者に成り得る可能性のある4人と

そうでない5人をセパレート。

Aパートとセパレートされた時の5人については

「されど舞台はつづく」というサブタイトルが

大きなフックになっている。

自分が主役でなくても幕は上がるし、

今回の結果も永く続く流れの中ではひとつの節目でしかないんだよね。

それを5人が理解していることがきちんと読み取れる振る舞い…。

良いっス。

  

2人ずつを明確にするために

(そして後に出てくる最終レビューにより残酷性を持たせるために)

コンビ戦という設定でのオーディション。

 

挿入歌はユニゾンがバンバン使われてるし、

リズムのキメに合わせたカット割りアリ、

決着時は歌詞に合わせたパクまでさせて、

最高に気持ちいい演出。

 

感情こみあげてフランス語になるクロちゃんと

ここでクロデューヌ呼びをする真矢も素晴らしい。

 

勝敗を分けたのは

「ついてこられるのは/ついていけるのは」という上下がある関係と、

まったくのフラットである関係との違い…ということになるのかな。

 

 

ひとつだけ引っかかっていた、

東京タワーデートの最後に出てきた、

顔の映らない幼きひかりの姿。

明らかに闇落ちを示唆するあれ。

 

その答えが、本当の最終オーディションというのも巧みな作り。

要は、ひかりは「わかっていた」んだよね。

 

速攻で華恋に切っ先を振るい舞台から落としたのは

ひかりが「最終オーディションの本当の形態」と同時に

「その勝者は闇落ちする」までわかっていてのことだと思うが…。